訪問看護ステーション/訪問看護チーフインタビュー
齋藤 育美
訪問看護ステーション/訪問看護チーフ
——自己紹介をお願いします。
齋藤育美と申します。訪問看護ステーションに所属しています。
もともと看護師として大学病院で一般外科と泌尿器科の急性期で働いていました。
結婚とともに病院を退職し、その後、救命センターの療養病院で4年ほど、高齢者の療養型の病院で8年ほど勤めた後、かないばら苑に入社しました。
当時、訪問看護をしたいと思い、転職活動していた時に紹介会社さんからおすすめいただいたことが、かないばら苑との出会いでした。
かないばら苑は人がとても温かくて、この方たちと一緒に働きたいなと思い、入社しました。
——看護の仕事を目指したきっかけを教えてください。
私は母が看護師で父も救急隊だったので、家の近くで何かあると2人で助けに行っていたり、幼い頃から医療が身近にあるところで過ごしてきました。
そんな母や父の働いている姿を見て、私も看護師になりたいとずっと思っていましたね。
——仕事内容について教えてください。
訪問看護では1日4件から6件ほどご利用者さまのご自宅に伺います。
先生の指示書に基づいて看護を行うだけではなく、看護の時間内でご利用者さまのために何かできることがないかを探しています。
現在は福祉爪ケア3級の資格を取得しているため、肥厚爪や水虫などで分厚くなっている爪を削って、短時間でも足をマッサージすることもありますね。
件数やスケジュールにもよりますが、一件終わるごとに苑に戻ってくる時もあれば、1日ご利用者さまのご自宅を回っている時もあります。
また、私は訪問看護のチーフという管理者の立場なので、職員の皆さんが楽しく働きやすい環境づくりを行っています。
何かに困っていることがないかこまめに確認をしたり、ひとりで訪問するのが不安な場合や相談事がある場合は看護に同行することもあります。
私も困っていたら職員に相談することがあり、上の立場というより誰かに気を遣って発言できないということがない関係を保てるように調整していますね。

——働く上で大切にしていることは何ですか?
私が大切にしているのはご利用者さまの尊厳をお守りすることと、今まで生きてきた歴史があるので一人ひとりの考えを大切に、尊敬して接したいということです。
また、ご自宅にいらっしゃるので病院とは異なり、ご利用者さまが思いのままに過ごせるように看護に取り組んでいます。
訪問する際に最も気をつけていることは、ご本人の思いを聞くことですね。
どのように過ごしたいか、今後、どうされていきたいかも聞くようにしています。
やはりご自宅で過ごすと決められていても、病院で過ごす、施設で過ごすいう選択肢もありますので、思いが変化した時も受け入れたいと考えています。
ご本人だけではなくご家族の方もどう捉えているのかを確認しながら、サポートをしていますね。
——今までのそのお仕事をされてきた中で、特に印象に残っているエピソードはありますか?
以前認知症が進んでこられている方で、「自分はひとりでなんでもできる、看護はいらない」と、おっしゃっていたことがありました。
ですが、その方をずっと訪問し続けていたら、娘さんが遠方から帰宅した時に「この方はいつも親切にしてくださる方なのよ」と、ご紹介してくださったんです。
今までは私が帰った後に「看護はいらない」と拒否されることもあり、今日は来なくて大丈夫ですと断られたりすることもありました。
ずっと関係を続けていく中で、ご利用者さまに受け入れていただけたことが一番嬉しかったですね。

——かないばら苑はどのような場所ですか?
かないばら苑は働いている職員が本当に優しいので、職種を超えて誰にでも相談もしやすいです。
自分がこれをやりたいと発信したら協力していただいたり、アドバイスをしていただけます。
困っている人がいたら、みんなが助けてくれるようなとても温かい職場です。
——今後の目標を教えてください。
今後の目標は、まずより働きやすい体制を整えていきたいと思っています。
そして、ご利用者さまも利用しやすいようにしていきたいです。
今よりもできることを増やして、よりご利用者さまに寄り添っていきたいと考えているため、アロマやリンパマッサージなども勉強しています。
より魅力的なサービスを行えるようになり、選ばれる看護ステーションにしていきたいと思っております。
——応募者へメッセージをお願いします。
かないばら苑は楽しく、笑いの絶えない職場です。
私自身も訪問看護に関しては未経験の状態で入社しましたが、知識や経験がなくてもやってみたいという気持ちがあれば誰でも教えてくれる環境だと思います。
訪問看護にひとりで行くことを不安に思われている方には、私たちがどこでも一緒に訪問いたしますので未経験でも心配する必要はないです。
少しでも興味がある人はぜひチャレンジしてみてください。
