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生活援助課/生活相談員チーフインタビュー

南部 一貴

生活援助課・生活相談員チーフ

——自己紹介をお願いします。

かないばら苑の生活援助課・生活相談員のチーフをしています。
2004年に介護職として入職し、11年程度、介護職員として勤務を行いました。2020年に生活相談員として再入職しました。

かないばら苑では、介護職から介護職のリーダー、施設ケアマネージャー、再入職後は生活相談員を行っております。

退職した理由は、自分のキャリアとしてステップアップしたいと考え、他の介護施設で管理者として働いてきました。
外に出て知見を広げたいと思っていたので、退職といっても前向きな感覚でしたね。かないばら苑のことは変わらずに好きでしたし、退職後も当時からお世話になっている職員と情報交換をしたりしていました。

他の介護施設で働いて4年くらい経った時に、ご縁があってかないばら苑の方に、生活相談員としてまた一緒に仕事をしないか、とお声がけいただいたんです。生活相談員はそれまで携わったことがなかったのですが、これまでの経験を活かして、新しい仕事にチャレンジしてみたいと思い、お話を受け今に至ります。

——仕事内容について教えてください。

生活相談員の主な業務は、入居などの管理になります。同時進行で、請求業務などの書類業務もやっています。

入居管理の仕事は、言葉通りになりますが、入居に関する手続きなどを行なっています。
かないばら苑の特養は、現在98名の方が入居しています。空きが出た場合に、新しい方に入っていただくためにお声がけしたりするのですが、空きが出たタイミングで入居のための手続きを進めようとすると、何ヶ月かかかってしまいます。スムーズな対応をするためにあらゆることを同時並行しながら進めている感じですね。
この期間だけ、というのではなく、1年中入居に関する業務を行なっています。

手続きの中には、ご利用者さまご本人や、ご家族の方とのコミュニケーションも含まれます。
入居の申込書をデータ管理しているので、それぞれを確認しながら、その時の状況に合わせて適切なアプローチをしています。
入居する方によって抱えている課題が異なるため、その人に合わせた支援の提案などをします。家族関係などの困りごとがあれば、ご家族にもアプローチをします。

手続きを進めていく中で、入居される理由や困りごとの本質を探っていくことも大切ですね。
例えば、川崎市では入退去指針に基づき、入居順位の考え方には、基本事項の中に〜〜
それらを全て点数化しています。
その点数をもとに入居の手続きを行うのですが、状態と合っていないことが多いです。そのため、ご利用者さまが適切な介護を受けることができるよう、アドバイスを行うのも相談員の役割です。
このような入居手続きの業務に付随して、見学や書類処理などを行なっています。
見学は、問い合わせがきた時に都度対応しています。コロナ禍になる前は、施設のお部屋や食堂などを一緒に回っていたのですが、今は難しいので動画をお見せしながら説明しています。
見学可能な場所もあるので、実際に過ごされる場所の雰囲気を感じられるように、工夫しています。

——入職した経緯を教えてください。

かないばら苑に入社する前は、有料老人ホームで約3年ほど働いていました。将来のキャリア形成を考えた時に、社会福祉士法人が運営する施設で働いてみたいと思ったのです。
転職先を探していた時に、かないばら苑は、職員の研修が充実しており、ボランティアなども盛んだという話を聞き、働いてみたいと思い転職しました。
実際に入社して、想像通り研修がしっかりしていてよかったです。

——転職後、再びかないばら苑に戻られた経緯も教えていただけますか?

経験値を増やし、ステップアップしたかったというのが大きな理由ですね。
かないばら苑で学んだことをいかして、介護福祉士やケアマネージャー、社会福祉士など、資格を取得したいという意欲が湧いてきたんです。

また、ひとつの施設にずっと居続けることは、自分自身の考え方が凝り固まってしまうのではないかと不安もありました。
転職先は、思い切って自分の苦手な分野に行こうと思い、ほとんど経験がなかったデイサービスに転職しました。
その当時、デイサービスの働き方は苦手かもしれないとだと感じていたので、将来のために克服したいなと思ったのです。
転職先のデイサービスでは、管理者として勤務し、新しい経験を積むことができました。

そして他の施設で働いてみたことで、改めてかないばら苑の取り組みや考え方が自分の目指している方向性と合っていると感じました。
かないばら苑では、川崎市麻生区に住む地域住民の方が困らないよう、大小関係なくあらゆるサービスを考えています。
地域貢献や福祉のあり方を改めて考えた時に、かないばら苑以上充実しているところがなかったのです。
元々かないばら苑の職員たちとも交流があり、一緒に働こうよと何度もお声かけいただいていたので、いずれは戻りたいという気持ちもありましたね。

介護職員ではなく相談員として戻ってきたのは、再びかないばら苑で働きたいとお伝えした時に、相談員の仕事があるのでやってみたいかとご提案いただいたのです。
介護職員として働いている時から、いずれはやってみたいと思っていたので、願ってもないお話でした。

——働く上で大切にしていることは何ですか?

自分の仕事は社会福祉である、ということにこだわるようにしています。
生活相談員の仕事は、入居の受け入れだけではなく、ご本人がご自宅で長く暮らせるようなサポートをする役割もあります。
ご本人やご家族のお話を伺って、可能な限りご自宅での生活が続けられるよう他の施設やサービスを紹介することもあります。

実際には、「かないばら苑の雰囲気が好きです」、「職員さんの対応がいいです」、といって、かないばら苑を希望していただくことが多いなと感じてはいます(笑)

一方で、広い視野を持って、ご本人やご家族の状況を捉えて適切な状態判断をする必要もあります。緊急度等によっては、すぐに入居に繋がるように進めていきます。

法改正もあり、要介護3以上の方の入居が増え、入退居の回転が速くなったと感じています。
入居受け入れだけの業務で過ぎてしまうこともありますが、やはり大切なのは、ご本人、ご家族の気持ちや生活に寄り添い、生活相談員としての広い視野を持って判断していくことだと考えています。

——かないばら苑はどのような場所ですか?

一言で言うと、風通しのいい施設です。例えば、自分の上長はもちろん、施設長であっても、何か話したいことがあればすぐに話せる環境です。それは私だからというのではなく、他の人もそうですね。 気になることや、伝えないといけないことがあれば、誰に対しても言える環境、風土があるのが大きいです。 あとは親切な人が本当に多いですね。フォローアップの意識が高い人ばかりなんです。新人に対してもみなさん面倒見がいいですし、私が転職している間も定期的に声をかけてくれました。 私も皆さんからの親切を受けたら、その分他に人に返したいと思っています。同じような意識で業務に当たっている人が多いと思います。お互いがお互いを気にかけながら働いている人が多いですね。 特養の相談員は、私と、もう1名パートの職員との2名体制で勤務しています。相談員が働く部屋には、施設ケアマネージャーや、介護主任、栄養士なども同じ場所で働いており、連携が取れる環境です。

——どのような人と一緒に働きたいですか?

社会福祉の視点を持っている方と一緒に働けたら嬉しいです。かないばら苑としてできる、できない、だけで判断するのではなく、別の方法で解決できないか考える。自分のこと、施設のことだけではなく、社会福祉全体のことを考えて日々業務に向き合ってもらえたら嬉しいです。 実際にカンファレンスをしているなかで、社会福祉の視点を求められる場面は多々あります。ご相談いただいた方との関係性が終わってしまったとしても、この後〇〇さんってどうなるのかな?という話をします。 ご利用者さまや職員と、しっかり向き合いたい、関わりたい、という人はやりがいを持って働ける場所だと思います。

——今後の目標を教えてください。

社会福祉の視点を持っている方と一緒に働けたら嬉しいです。かないばら苑としてできる、できない、だけで判断するのではなく、別の方法で解決できないか考える。自分のこと、施設のことだけではなく、社会福祉全体のことを考えて日々業務に向き合ってもらえたら嬉しいです。 実際にカンファレンスをしているなかで、社会福祉の視点を求められる場面は多々あります。ご相談いただいた方との関係性が終わってしまったとしても、この後〇〇さんってどうなるのかな?という話をします。 ご利用者さまや職員と、しっかり向き合いたい、関わりたい、という人はやりがいを持って働ける場所だと思います。

——最後に、応募者へメッセージをお願いします。

先ほども申し上げた通り、かないばら苑は風通しのいい施設なので、ご自身の中で何か想いがある人にとってはすごく働きやすい環境だと思います。

こういうことをやってみたい、といった提案もしやすいですし、社会福祉を学びたいという気持ちがある方は、やりがいを持って楽しく働けると自分自身実感しています。
応募しようか迷っている方は、ぜひ一度施設に遊びにきてください!